離型剤の種類別の成分やメリットを紹介|フッ素コーティング剤や離型剤なら【フロロテクノロジー】

離型剤の種類別の成分やメリットを紹介|フッ素コーティング剤や離型剤なら【フロロテクノロジー】離型剤の種類別の成分やメリットを紹介|フッ素コーティング剤や離型剤なら【フロロテクノロジー】

 
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離型剤の種類別の成分やメリットを紹介|フッ素コーティング剤や離型剤なら【フロロテクノロジー】

押出成形の口金に塗布するとメヤニを抑制し、抜群の離型性を発揮します。

離型剤

離型剤(りけいざい)は、型と材料が付着するのを防ぐ薬剤全般を指します。

  • ・離型剤とは何か?
  • ・離型剤が持つ役割
  • ・離型剤に求められる性能
  • ・離型剤が利用されている分野
  • ・離型剤の種類/特徴

上記のポイントについて、それぞれ詳しく解説いたします。

離型剤とは?

離型剤とは型離れを良くして、主に金属で出来た型に材料がくっつかないようにするための薬剤や添加物の総称です。
食品や工業など型に材料を入れて製造する分野全般で用いられています。

【食品】
  • ・パンの自動分割機で焼成前の生地を分割するカッター→流動パラフィンや植物性ワックス
  • ・パンや菓子などの型 →植物油やバター
  • ・タコ焼きやたい焼きなどの型 →植物油

【工業】
  • ・コンクリート →潤滑油や有機溶剤など
  • ・鋳造 →乳化ワックスや顔料を水に分散した塗型剤など
  • ・ゴムやプラスチック →フッ素やシリコン樹脂を使った離型剤

型に塗布する離型剤のことを『外部剥離型剤』、材料に混ぜて型離れを良くするものを『内部剥離型剤』と呼びます。

使用される分野や製品、材料、加工方法によって離型剤の成分や塗布方法も異なります。

離型剤の役割

離型剤の役割は、型に材料が密着することを防ぎ、型から成形品を外す時に摩擦が生じにくくすることなどがあります。

型に材料がついてしまうと、
  • ・完成品の生産スピードが落ちる
  • ・完成品が設計通りに成形されない
  • ・金型の寿命が短くなる恐れがある
  • ・洗浄の負担が大きい
などのデメリットがあります。

離型剤を適切に使用すると、以下のようなメリットがあります。
  • ・型に材料が付着せずにスムーズに製品が大量生産できる
  • ・設計通りに正確に成形できる
  • ・材料の付着による機械の故障などが防げる
  • ・複雑で細かい形状の部品を成形できる

生産効率以外にも離型剤を用いる利点はあり、複数回使用できるタイプの離型剤は金型をカビや汚れから守ることができます。
フッ素系の離型剤は膜圧がごく薄く、成形物への離型剤の転写が少ないため精密な成形物の生産も可能ですし、二次加工もしやすいという特徴があります。

離型剤で求められる性能

非粘着性をもって型から成形物が容易に外すことができることは、離型剤に求められる性能の必須条件と言えます。さらに、塗膜が薄ければ薄いほど、型通りの成形物が出来上がるため、塗膜層の厚さを薄くできる性能を持ったものが望ましいでしょう。

離型剤が利用されている分野

離型剤は主に、樹脂やゴムの成形に使われおり、シート状のCFRPやパイプなどの押し出し成型などにも使用されています。 また、食品加工時には前述のタコ焼きやたい焼きなどの焼き物や食パンを焼く時にも使用されています。最近のナノインプリントリソグラフィー(一種の精密型押し成型)にも使用されています。

離型剤の種類・特徴

主要な離型剤は大きく分けて「オイル / ワックス系」「フッ素系」の2種類があります。それぞれについて特徴と原理を説明いたします。

〇オイル/ワックス系

オイル/ワックス系の離型剤は安価なため大量に使用されています。
液状またはワックスなので広範囲に簡単に塗布でき、良好な離型性を持っています。金型表面と成形物の間に離型剤が存在し層間剝離による離型性を発揮いたします。
しかし、離型性能が長続きしないため、1~数ショットごとに塗布が必要です。
また、成形物への転写が多いので洗浄が必要となる場合もあります。
オイルには通常のオイル以外にもシリコーンオイルも利用されています。

〇フッ素系

フッ素系の離型剤は、フッ素化合物の低表面張力による非粘着性での界面剥離を離型の原理としております。大きく分けて3種類のフッ素系離型剤があります。
1.焼き付け型フッ素樹脂
PTFEやPFAなどのフッ素樹脂を焼き付け塗装で金型表面に処理加工して使用します。乾性表面なので成形物の洗浄が不要で連続離型性に優れます。施工は専門工場に依頼する必要があり、コストと納期が問題です。また、膜厚も数ミクロン以上となるため、微細な精密金型には不向きです。
2.フッ素エアゾール型離型剤
エアゾールにてフッ素系化合物を金型表面に吹き付けて簡易に使用できます。ノンシリコーンのタイプは乾性皮膜で成形物が洗浄不要です。一方離型性向上のためにシリコーンオイルが含まれてタイプもあり、こちらは成形物の洗浄が必要となる場合が選択には注意が必要です。連続離型性はケースバイケースですが、ほとんど期待できません。また、金型が汚れやすく定期的な洗浄が必要となります。
3.表面結合型離型剤
専用設計された特殊なフッ素樹脂が金型表面に結合して離型性を発揮するタイプです。連続離型性に優れます。金型への塗布が容易で性能劣化時には使用現場で簡単に再塗布できます。
離型剤の膜厚がナノメーターオーダーなので精密な表面形状が再現可能です。
弊社製品の離型剤はこの系に属します。

これらのフッ素系の離型剤のメリットにさらに増し、デメリットを解消したのが反応型精密離型剤フロロサーフFG-5084/FG-5093シリーズです。

離型剤の導入事例はこちら

離型剤 フロロサーフ®

フロロサーチ
 前代未聞、非常識(ウルトラ)な離型剤。
FG-5095Wシリーズ
樹脂形成金型向け離型剤 
金属用フッ素コーティング剤
FG-5095Wシリーズの特徴
・成形品への転写が極小
・常温施工が可能
・離型剤による金型の汚れ無し
・特定PFAS※不使用
※PFOA、PFOS、PFHxS、及び長鎖PFCA不使用
全てを満たす画期的な離型剤です
弊社製品にはPFOS・PFOAに該当する成分は使用されておりません。

モールドフリー
 (商標登録申請中)
フッ素系エアゾール(スプレー)離型剤
*高性能なフッ素系離型剤をエアゾール化しました。手軽にスプレー塗布できます。
*型汚れとワークへの転写が少なく工程が低減できます。
*規制物質(PFOS,PFOA,PFHxS)は不使用です。
型番
離型剤成分
特長
危険物分類
MF-01
フッ素系ポリマー
乾性
ワークへの転写なし
第四類第1石油類
MF-02S
フッ素系ポリマー
シリコーン含有
シリコーン含有で離型性アップ
第四類第1石油類
MF-5095
結合型フッ素ポリマー
FG-5095と同成分
高性能で連続離型が可能
ワークへの転写なし
第四類第2石油類




反応型精密離型剤

 焼き付けフッ素樹脂加工・シリコン離型剤を超えた
ナノレベルフッ素系金型離型剤

離型性能=離型問題解決実績 96%

 

フロロサーフは母型表面に結合密着し、強力な非粘着性・潤滑性を付与します。従来の離型剤では抜けない精密複雑な形状の成形、粘着性の高い樹脂やエラストマー、割れやすい薄物の成形において抜群の離型性を発揮します。

メリット1
連続離型性能

フロロサーフの離型層は母型(金型、ガラス型)に結合反応するため、離型性能が継続して発揮され、離型剤の塗り替え不要で数千~数万ショット*の連続的成形が可能になります。     *可能な連続ショット数は条件により異なります。 

 例1 | 自動車ヘッドライト:ハロゲンからLEDへ

連続離型剤性能説明
 
 
 

 例2 | 薄物成形

薄物成形イラスト
 
 

 例3 | 薄物離型例:燃料電池セパレーター (CFRPシー)

 

要求

カーボンFRP

薄い

現状成型難 → 易

軽い

導電率

成型の簡易さ

現状成型難 → 易

耐腐食性

〇:advantageous   × Unfavorable  FG-5093により改善可能

 

 例4 | 発泡ウレタンの連続離型性向上

 

*フロロサーフ FG-5097は発泡ウレタン成形専用に開発された離型剤です。フッ素系離型剤にありがちな発泡ウレタン成形物の表面荒れを解決しました!

*ウレタン樹脂の貼りつきなどで脱型が難しい離型も連続離型が可能になりました。

実際例:通常のオイル系離型剤 ⇒ ショット毎に離型剤を塗布しても、良品率30%以下
    フロロサーフ FG-5097  ⇒ 1回塗布で連続成形200ショット以上を達成


なお、この例は金型の表面状態や樹脂の性状などで大幅に変わります。保証値ではございません。


 

 例5 | フッ素樹脂加工された金型の離型性増強

 

金型表面に焼き付け型フッ素樹脂加工された金型は連続離型に効果を発揮しますが、成形する樹脂の種類によってはうまく抜けないケースもあります。

そんな時にフロロサーフを金型表面(フッ素樹脂加工の表面)に塗布することで離型性が大幅に向上いたします。


 
メリット2
ナノオーダーの微細形状(ナノインプリント)も忠実に再現

 フロロサーフの離型膜はわずか10ナノメーター以下。ナノメーターからミクロンレベルの微細な表面形状を忠実に再現することができます。

    *LEDなどのマイクロレンズ成型
    *超撥水表面の立体構造作成
    *熱ナノインプリント・光ナノインプリントの離型剤

光ナノインプリント
熱ナノインプリント
 

 
メリット3
ガスヤニ低減

ベント部分に塗布すると金型内に付着するガスヤニが低減でき、清掃も楽になります。

ガスヤニ低減イラスト

 
メリット4
押し出し成型のメヤニ防止

押出成形の口金に塗布しておきますとメヤニが少なくなります。塗布部分に密着した離型膜により、連続して離型性が発揮されるため、メヤニが生じにくく、長時間の連続成型が発揮できます。

押出成形メヤニ防止イラスト

 
メリット5
成形物の洗浄不要

フロロサーフの離型成分は母型表面に強く結合しているので、成形物に離型剤成分が転写されることがありません。成形物の洗浄は不要です。

成形物の洗浄不要


工程上のメリット

刷毛・スプレーなどで容易に現場で塗布

製造現場で簡単に塗布できます。テフロン加工のような外部委託は不要で、室温で乾燥させるだけ!


離型性能劣化時の再塗布も重ね塗りするだけ

製造現場で簡単に再塗布できます。また、金型の追加加工も可能。


不燃性溶剤の安全作業

引火性のない不燃性溶剤を使用しています。法的規制もなく安全にお取り扱いいただけます。


離型剤の導入事例はこちら

 

精密離型剤 商品ラインナップ

型番 用途 耐熱性 撥油性* 膜厚 溶剤
FG-5084 ガラス型 汎用品 220℃ 69° 10-20nm 不燃性
FG-5090 フッ素樹脂加工された金型の離型性増強 250℃ 62° 10-20nm 不燃性
FG-5093 金型 汎用品 220℃ 74° 10-20nm 不燃性
FG-5095 高耐熱性 高温金型 汎用品 250℃ 75° 10-20nm 不燃性
FG-5095W FG-5095の水性モデル 250℃ 75° 10-20nm 水性
MF-5095 FG-5095のエアゾールタイプ 250℃ 75° 10-20nm 炭化水素系(危険物)
FG-5096 高耐熱性 高温金型 260℃ 74° 10-20nm 不燃性
FG-5097 発泡ウレタン用 100℃ 73° 0.1-1μm 不燃性
NL-1 光ナノインプリント ガラス型 220℃ 68° 10-20nm 不燃性
NL-2 熱ナノインプリント 電鋳金型 250℃ 75° 10-20nm 不燃性
MF-01 汎用品 エアゾールタイプ 240℃ 73° 0.1-1μm 炭化水素系(危険物)
MF-02S 汎用品 エアゾールタイプ シリコン含有 240℃ 73° 0.1-1μm 炭化水素系(危険物)

*n-ヘキサデカンの静止接触角

 
サンプル請求サンプル請求

反応型精密離型剤

 焼き付けフッ素樹脂加工・シリコン離型剤を超えた
ナノレベルフッ素系金型離型剤

離型性能=離型問題解決実績 96%

 

フロロサーフは母型表面に結合密着し、強力な非粘着性・潤滑性を付与します。従来の離型剤では抜けない精密複雑な形状の成形、粘着性の高い樹脂やエラストマー、割れやすい薄物の成形において抜群の離型性を発揮します。

メリット1
連続離型性能
フロロサーフの離型層は母型(金型、ガラス型)に結合反応するため、離型性能が継続して発揮され、離型剤の塗り替え不要で数千~数万ショット*の連続的成形が可能になります。
*可能な連続ショット数は条件により異なります。 

 例1.自動車ヘッドライト:ハロゲンからLEDへ

連続離型剤性能説明
  
 

 例2.薄物成形

薄物成形イラスト
 
 

 例3.薄物離型例

燃料電池セパレーター (CFRPシート)
 

要求

カーボンFRP

薄い

現状成型難 → 易

軽い

導電率

成型の簡易さ

現状成型難 → 易

耐腐食性

〇:advantageous   × Unfavorable  FG-5093により改善可能 

 

 例4 | 発泡ウレタンの連続離型性向上

 

*フロロサーフ FG-5097は発泡ウレタン成形専用に開発された離型剤です。
 フッ素系離型剤にありがちな発泡ウレタン成形物の表面荒れを解決しました!

*ウレタン樹脂の貼りつきなどで脱型が難しい離型も連続離型が可能になりました。

実際例:通常のオイル系離型剤 ⇒ ショット毎に離型剤を塗布しても、良品率30%以下
    フロロサーフ FG-5097  ⇒ 1回塗布で連続成形200ショット以上を達成

なお、この例は金型の表面状態や樹脂の性状などで大幅に変わります。保証値ではございません。


 

 例5:フッ素樹脂加工された金型の離型性増強

 

金型表面に焼き付け型フッ素樹脂加工された金型は連続離型に効果を発揮しますが、成形する樹脂の種類によってはうまく抜けないケースもあります。

そんな時にフロロサーフを金型表面(フッ素樹脂加工の表面)に塗布することで離型性が大幅に向上いたします。


 
メリット2
ナノオーダーの微細形状(ナノインプリント)も忠実に再現

 フロロサーフの離型膜はわずか10ナノメーター以下。ナノメーターからミクロンレベルの微細な表面形状を忠実に再現することができます。
 

*LEDなどのマイクロレンズ成型
*超撥水表面の立体構造作成
*熱ナノインプリント・光ナノインプリントの離型剤

光ナノインプリント
熱ナノインプリント

 
メリット3
ガスヤニ低減

ベント部分に塗布すると金型内に付着するガスヤニが低減でき、清掃も楽になります。

ガスヤニ低減イラスト

 
メリット4
押し出し成型のメヤニ防止

押出成形の口金に塗布しておきますとメヤニが少なくなります。塗布部分に密着した離型膜により、連続して離型性が発揮されるため、メヤニが生じにくく、長時間の連続成型が発揮できます。

押出成形メヤニ防止イラスト

 
メリット5
成形物の洗浄不要

フロロサーフの離型成分は母型表面に強く結合しているので、成形物に離型剤成分が転写されることがありません。成形物の洗浄は不要です。

成形物の洗浄不要イラスト


工程上のメリット

刷毛・スプレーなどで容易に現場で塗布

製造現場で簡単に塗布できます。テフロン加工のような外部委託は不要で、室温で乾燥させるだけ!


離型性能劣化時の再塗布も重ね塗りするだけ

製造現場で簡単に再塗布できます。また、金型の追加加工も可能。


不燃性溶剤の安全作業

引火性のない不燃性溶剤を使用しています。法的規制もなく安全にお取り扱いいただけます。


 

精密離型剤 商品ラインナップ

型番 用途 耐熱性 撥油性* 膜厚 溶剤
FG-5084 ガラス型 汎用品 220℃ 69° 10-20nm 不燃性
FG-5090 フッ素樹脂加工された金型の離型性増強 250℃ 62° 10-20nm 不燃性
FG-5093 金型 汎用品 220℃ 74° 10-20nm 不燃性
FG-5095 高耐熱性 高温金型 汎用品 250℃ 75° 10-20nm 不燃性
FG-5095W FG-5095の水性モデル 250℃ 75° 10-20nm 水性
MF-5095 FG-5095のエアゾールタイプ 250℃ 75° 10-20nm 炭化水素系(危険物)
FG-5096 高耐熱性 高温金型 260℃ 74° 10-20nm 不燃性
FG-5097 発泡ウレタン用 100℃ 73° 0.1-1μm 不燃性
NL-1 光ナノインプリント ガラス型 220℃ 68° 10-20nm 不燃性
NL-2 熱ナノインプリント 電鋳金型 250℃ 75° 10-20nm 不燃性
MF-01 汎用品 エアゾールタイプ 240℃ 73° 0.1-1μm 炭化水素系(危険物)
MF-02S 汎用品 エアゾールタイプ シリコン含有 240℃ 73° 0.1-1μm 炭化水素系(危険物)

*n-ヘキサデカンの静止接触角

 
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【 フッ素系離型剤原料 】

フロロサーフ®にはフッ素系離型剤原料としてご使用いただけるグレードが、有機溶剤タイプ、不燃性溶剤タイプ、水性タイプなど、 いくつか用意されています。詳細は下記カスタマーサービス宛お問い合わせください。 

弊社では、お客様のご要望に細かく対応するため、各シリーズ中に様々な仕様を設定してございます。各製品の詳細につきましては、弊社カスタマーサービスへお問い合わせくださいませ。なお、弊社製品は業務用化学製品でございます。取り扱いによっては健康に影響を与えることもありますので、個人様もしくは個人様用途とみなされる用途には販売、サンプルの提供を行っておりません。あしからずご了承くださいますようお願い申し上げます。

フロロサーフ カスタマーサービス 直通TEL 080-3630-4914
TEL 0568-88-4281(非通知拒否)

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